ドラゴン青年団
みました。全く知らなかったんですが、「主演」と聞いたからには見ねばと思い週末に一気見。以下、感想をば。
公式サイトはこちら
http://www.teichiku.co.jp/artist/kan8/dragon-seinendan/
◾︎ストーリーについて
テレビ大阪(テレ東)系列のゆるーい時間帯のドラマ。勇者ヨシヒコ好きの私としては、この枠には期待しかなかったのですが、結論から言うと、やはりゆるーい。特に前半はゆるーい。
勇者ヨシヒコが、ドラクエをコストを抑えて無理やり実写化した冒険活劇。とすれば、ドラゴン青年団は、現世におけるRPGをドラマにした、という感じ。ドラマとしてはヨシヒコとは全くの別ジャンル。
基本的には、ドラゴンを倒すためのクリスタルをゲットするために、アイテムを使ってミッションをクリアしていくのですが、アイテムのありかやミッションのクリアの仕方がまあまあ現実的で、いい意味で御都合主義。なにせ45分×11回でドラゴン倒さないといけないですからね。サクサク進むよ。
そこそこにしょうもない(褒めてます)設定を自らも疑いつつ、面白半分真面目さ半分でミッションに取り組んでいく姿がよい。いくつになっても、集まればふとしたきっかけで中学生みたいなテンションに戻れる彼らが微笑ましく、どこか羨ましい気持ちにもなった(関ジャニ∞を見ている時に通じる部分もあるかも)。
物語が後半に進むにつれ、段々と壮大になっていったり、登場人物の心の機微が描かれていったりして、うまいこと11話の中で完結させたなと。何気に最終回でそれまでのちょっとした伏線(最終回まで伏線と気づかなかったのですが)を回収していったのは綺麗でした。監督がもともと舞台をメインに活動されている方ということで、カメラワークなど演出の仕方だけでなく、この伏線の回収の仕方も舞台ぽいなと感じました(上手いこといえないのですが、泥棒役者の回収の仕方に似ていた)。
◾︎ヨシオ/安田章大について
地元の普通の兄ちゃんという役どころなのですが、地元の普通の兄ちゃん感がすごいんですよ!私の地元にも安田章大いたかな?と錯覚するくらいに。前述のようにみんなでわいわいしてる様が地元の普通の兄ちゃん(何回言うのか)。
そんな中、9話でヨシオがみんなの前では笑顔を見せつつも、自分は諦めて自室でゲームを始めたシーン。それまでの前向きでちょっとアホなヨシオとのギャップ。普段の安田章大が明るくニコニコしている印象が強いだけに、もしかして彼もこういう時があるのかもしれないと思うと心がぎゅっとなった。あんまり落ちてるところとか見せない人だから尚のことぎゅっとなった。
そして最終回、喫茶店でヨシオとヨーコが2人きりになる場面。ほとんど恋愛要素なく話は進むけれど、周りに色々茶化されて笑いに変えてるけど互いに意識してないわけではないこの絶妙な距離。
ここでの安田章大の現実味よ。ジャニーズだったことを忘れるほどに地元の普通の兄ちゃんで、幼馴染なら絶対ちょっと好きになるやつ。
そして蓮佛美沙子の現実味よ。幼馴染なら絶対ちょっと好きになるやつ。
このドラマで唯一そういう意味でドキドキさせられた。安田担の人は一度この場面だけでも見てください。そしてドキドキしてください。
全編通してヨシオというキャラクターがあまりにそこらへんにいそうで、かつそれを演じて不都合のない安田章大という役者と安田をキャスティングした凄さですよ。ジャニーズだからという偏見で見て欲しくはない。フラジャイルとはまた違った角度だったけども、普通の人の役をやらせたら一番ジャニーズでは普通の人に近いのかも(見た目的な部分もあるかもしれないが)。安田章大できる子なので、演技のお仕事待ってます。
とはいえ、一番衝撃が走ったのはなんといっても尻。いくら関ジャニ∞といえど、現役のアイドル(しかもジャニーズ)が初回から尻を出す。なんならその後の回でも何度か尻を出すとは。ストーリー上やむを得ないっちゃやむを得ないですが、どうにでもできるのにあえての生尻。ここに安田章大を配置した人よ。このドラマから数年後にライブで褌姿を披露しているのを考えればまあ理解せざるを得ないのですが、事務所簡単にOKし過ぎです。ええまあ綺麗な尻でした。
余談だけど、ヨシオの字面を見るとヨシャオを思い出して仕方がない。何度狩りに出ようとしたことか。
◾︎最後に
ゆるーく始まった割に、最後はいいもの見せてもらったなとなんとなくスッキリした気持ちになれた。この緩さとちょっとのシリアスとちょっとのドキドキとのバランスがちょうどよかった。休日にのんびりと見てほしい作品。